- 主語と述語の関係を明確にする
- 修飾語と被修飾語の関係を明確にする
- 句読点の使い方とは
- 英数字は半角にする
- 三点リーダーは2回連続させる
- 重複表現を使わない
- 1文の中に同じ言葉を使用しない
- 接続詞の過剰な使用
- 「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」を使わない
- 「の」の使用頻度に注意
- 誤字・脱字、間違った表記をなくす
WEBライティングで重要なことは「ユーザーにとって読みやすい文章にすること」です。これだけでは、具体的にどうすればいいのか分からないので、文章が読みやすくなる基本的なライティングルールやテクニックを紹介します。
主語と述語の関係を明確にする
WEBサイトの文章はシンプルな構成を目指しましょう。主語と述語の関係が合っていなかったり、文頭から句点「。」までの一文が長く複雑な文章はユーザーにとって分かりにくい文章となります。サイトからの離脱が増加する原因です。
- 主語とは:「何が」「誰が」を表す文節
- 述語とは:「何だ」「どんなだ」「どうする」などを表す文節
この主従関係を明確にするように心がけて文章を作成しましょう。主語と述語はなるべく近づけ、距離を離しすぎないことも重要です。
修飾語と被修飾語の関係を明確にする
修飾語と被修飾語は距離を空けずに、なるべく近くに設置しましょう。 読点を使用して修飾語と被修飾語を明確に表すことが必要です。
例文:「おばあさんは、ゆっくりと流れる桃に近づいた。」
上記の例文の場合は、「おばあさん」がゆっくりと近づいたのか、桃がゆっくりと走っているのか、どちらの意味にも取れます。
▼「おばあさん」がゆっくりと近づいたパターン
「おばあさんは流れる桃にゆっくりと近づいた。」
▼桃がゆっくりと走っているパターン
「ゆっくりと流れる桃に、おばあさんは近づいた。」
句読点の使い方とは
ユーザーに、分かりやすい文章を作るには、句読点「。」読点「、」が重要な役割を担っています。句読点は、次に示すポイントを意識して使用しましょう。読点は、文章の主従関係を明確にしたり、文章の意味を分かりやすくするために効果があります。
句読点「。」の打ち方
- 句点は()の後に打つ
- ()の前に打つ例外もある
- 感嘆符・疑問符の後には打たない
読点「、」の打ち方
- 長い主語の後に打つ
- 重文・複文の区切りに打つ
- 接続詞・副詞のあとに打つ
- 並列関係にある単語の区切りに打つ
- 漢字・カナの連続を防ぐため
英数字は半角にする
WEBサイトの文章では、英数字は必ず半角にしましょう。WEBで閲覧できる文章は、ほとんど横書きです。全角を使用する場面は、ほとんどありません。 英数字は半角で書いた方がスマートに見えます。
×全角の場合
桃太郎のきびだんごを、動物にあげると100%仲間になる。
◯半角の場合
桃太郎のきびだんごを、動物にあげると100%仲間になる。
三点リーダーは2回連続させる
三点リーダーとは、「…」を指します。基本的には2回連続「……」で使用しましょう。また、「」の会話文では、三点リーダーの後に句点は不要です。通常の文章で使用する三点リーダーの後には句点が必要になることが多いです。 (厳守しなければならないわけではありません、文章の流れに合わせて都度使い分けましょう。)
例文
猿のきびだんごの数は、犬よりも少なかった……。
桃太郎は答えた。「年功序列のシステムで数は、決まっている……」
重複表現を使わない
重複表現(二重表現)とは、「頭痛が痛い」などの同じ意味を含む語句が1つの文章に複数存在することです。 重複表現があると、文章自体が幼稚な印象になってしまいます。
使いがちな重複表現(二重表現)の例
- 一番最初に
- 一番最後の
- まず初めに
- 後で後悔する
- 違和感を感じる
- はっきりと明言する
1文の中に同じ言葉を使用しない
一つの文章に同じ言葉を繰り返し使わないようにしましょう。 同じ言葉が繰り替えに出てくると、重複表現と同じく文章が稚拙になってしまいます。文章を作成した際は、確認しましょう。
接続詞の過剰な使用
文章に接続詞を使いすぎると、ユーザーはしつこく感じます。どこか堅苦しい印象を与えてしまいます。接続詞は省略しても問題ないケースが多いので、必要がないときは、使用しないようにしましょう。 ただし、文章のテンポを調整するために接続詞をあえて使用したり、接続詞を使用しないと意味が分からないこともあります。
接続詞の例
- そして
- しかし
- だから
- また
- 最初に
- さて
「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」を使わない
「ら抜き言葉」とは、本来「ら」を入れる必要がある文節なのに、入っていないことを指します。 「さ入れ言葉」とは、本来「さ」が必要ないのに、入っていることです。 この2つはライティング経験の浅い方に多いミスです。
「ら抜き言葉」の例
×「来れる」「考えれる」「見れる」
◯「来られる」「考えられる」「見られる」
「さ入れ言葉」の例
×「行かさせていただく」「読まさせていただく」「休まさせていただく」
◯「行かせていただく」「読ませていただく」「休ませていただく」
「の」の使用頻度に注意
一文に「の」を多く使用すると、違和感があるくどい文章になってしまいます。「の」は多くても2〜3個に収めておきましょう。
誤字・脱字、間違った表記をなくす
誤字・脱字は文章力という以前の問題です。しかし、間違いは誰にでも起こり得ます。防止策としては、書き終わった文章をよく読み返して確認し、推敲することしかありません。
文章の確認の際の注意するポイント
- 誤字・脱字はないか?
- 「てにをは」に間違いはないか?
- より適切な表現はないか?
- 無駄な言葉や削れる言葉はないか?
- 固有名詞に間違いはないか?
- 書かれている情報は真実か?