SEOとは?初心者がGoogleで上位表示を目指す対策

Googleで上位表示されるために考えること

Googleのランキングアルゴリズムを推測するために、Googleが発表している理念を読み取る必要があります。 Googleの共同創業者Larry Page氏(ラリー ペイジ)は、Google検索エンジンのあるべき姿を下記のように述べています。

完璧な検索エンジンとは、ユーザの意図を正確に把握し、ユーザのニーズに一致するものを返すエンジンである。

参照:Google 検索の仕組み | 便利な検索サービス

https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/responses/

Google検索エンジンのあるべき姿をSEOに置き換えると、

  1. 「ユーザの意図を正確に把握し」は、ターゲットの想定
  2. 「ユーザのニーズに一致するもの」は、コンテンツの作成
  3. 「返す」は、コンテンツの価値を伝える施策

となります。

ターゲットの想定

ユーザーが「どのような意図で検索しているのか」、「どのようなニーズを持っているのか」など、ターゲットを分析します。マーケティングで必要なターゲット分析は、SEO施策でも重要になります。 検索キーワードを元にユーザーの意図を汲み取ることで、ターゲットを想定していきます。

コンテンツの作成

ユーザーニーズを満たす情報を提供するために、WEBサイト内にコンテンツを作成します。「ユーザーニーズを満たす」ことは、ユーザーが求める情報を網羅的かつ詳細に説明することを表しています。 ユーザーニーズを無視して、一方的にユーザーに伝えたい情報を掲載しているWEBサイトも存在していますが、Googleから高い評価を得られません。

コンテンツの価値を伝える施策

ターゲットの想定でニーズを把握して、求められるニーズに合致するコンテンツを用意します。また、必要となることはコンテンツの価値をGoogleに評価させることです。評価してもらうためには、コンテンツを保持するサイト構造、HTMLタグの記述方法などWEBサイト政策における具体的な対策が必要になります。 一般的なSEOとしてよく取り上げられる施策を指すもので、SEO施策の内容になります。

「ターゲットの想定」「コンテンツの作成」「コンテンツの価値を伝える施策」の3つの施策は、1つでもかけてしまうとSEO評価は向上しません。3つの施策が全て揃うことで評価がはじまります。つまり、SEO施策を実装するためには、ターゲット分析を行い、ユーザーニーズに合致するコンテンツを制作し、検索エンジンに評価されやすいWEBサイトを構築する必要があります。

Googleの評価要素とは?

Googleの理念を考慮してSEOのプロセスを理解した上で、Googleが評価する要素を具体的に紹介していきます。ランキングアルゴリズムに使用されている評価要素は非公開であるものの、Googleが過去に発表した内容から推測すると、「内部要素」と「外部要素」の2つを評価していることが考えられます。

内部要素

内部要素は、WEBサイトの内部に関係する評価要素です。

  • <title>や<meta description>の記載は適切か?
  • XMLサイトマップを作成しているか?
  • 構造化マークアップに対応しているか?
  • 表示速度は十分に高速か?
  • モバイルフレンドリーか?
  • コンテンツがユーザーニーズを満たしているか?

上記はあくまでも一部になります。このような要素をクリアしてWEBサイトを作成することで、検索エンジンから評価され順位が向上することが見込まれます。
「ここにキーワードを挿入すれば順位が上がる」
「このタグを記載すれば評価が上がる」
などと単純な訳ではありません。Googleはあらゆる要素を複合的に評価しているので、単一の対策で上がることは少ないです。1つづつ丁寧に評価要素に対応することがSEOでは重要になります。

外部要素

外部要素は、WEBサイトの「外部」にある評価要素です。外部の要素とは、他のWEBサイトからのリンクやサイテーション(引用)を意味しています。Googleは「WEBの上の民主主義は機能する」として、ページ同士のリンクやサイテーション(引用)を「投票」として解釈して評価としています。
「数多くのWEBサイトで紹介されているWEBサイトは高品質」と考える評価方法です。過去には、外部施策はSEO会社による「外部リンク施策」と勘違いされているケースもありました。機械的に作成したWEBサイトから、評価を向上させたいWEBサイトへのリンクを設置して評価を得る手法は、Googleガイドラインに反するため、ペナルティをうけるリスクを孕んでいます。 ユーザーのニーズを満たす優良なコンテンツを作成して、自然に被リンク・被引用を発生させる取り組みが重要です。

SEOではユーザーの利便性を考えて施策を打ち続けることが必要

内部要素と外部要素は、多くの評価指標が設けられています。残念ながらその内容は公開されていません。また、Googleは「完璧な検索エンジン」を目指して、継続的にアルゴリズムの改善を続けているため、評価指標そのものも常に変化し続けます。
そのため、SEOの向上を目指すSEO担当者は常にGoogleの発表などで、Googleアルゴリズムの変更情報を得ながら、ユーザーの利便性を最優先に考えた施策を打ち続けることが必要になります。また、分からないことがあれば「Google 検索セントラル のヘルプ」で同様の事例がないか確認と質問をすることができます。

Google 検索セントラル ブログ

https://developers.google.com/search/blog?hl=ja

Google 検索セントラル のヘルプ

https://support.google.com/webmasters/community?hl=ja

SEO施策とモニタリングをもとにしたPDCA

SEOに有効な施策としては、内部要素の評価を高める「内部施策」と外部要素の評価を高める「外部施策」の2つです。ただし、SEOの施策を施したいWEBサイトが、Googleからスパムなどのマイナス評価を受けている場合、どれだけSEO施策を実施しても効果がありません。そのため、まずはマイナス要素を取り除く必要があります。

マイナス要因を一通り改善したところで、表示速度の高速化やモバイル対応などのSEOに有効なプラスになる施策を実施します。

施策を実施すれば単純にSEOが向上するものではありません。「実施した施策で効果が出たのか?」「悪影響が発生していないか?」を確認することなど、想定外の問題を検知する必要があります。

そのために日頃からPDCAサイクルでの「モニタリング」が重要になります。
施策の策定(Plan)→実行(DO)→検証(Check)→改善(Act)

SEOも日頃から施策の計画・実行に続いてモニタリングと、PDCAを繰り返す作業になります。

WEBサイトをモニタリングに必要なツールを紹介

Search Console

WEBサイトのPDCAを回すために不可欠なツールが「Search Console」です。 Search ConsoleはGoogleが提供している無料のサービスです。検索結果でのサイトパフォーマンスを監視・管理できるツールです。

Search Console(サーチコンソール)

https://search.google.com/search-console/about