通信回数の影響を軽減する【HTTP/1.1・HTTP/2】

 

HTTP/1.1のHTTPプロトコルを利用している場合、問題が顕在化しやすいでしょう。HTTP/2とは、HTTP/1.1のアップデートで、リクエストの回数がネットワーク処理時間に悪影響を与えにくい仕組みになっています。

HTTP/1.1とHTTP/2の違いについて

HTTP/2は、Googleの「SPDY」(スピーディ)と呼ばれる通信プロトコルをベースに開発された規格です。WEBページのロード時間を短縮するために開発されています。

HTTP/1.1とHTTP/2の違い

違い HTTP/1.1 HTTP/2
1コネクション内の通信数 1つ 複数かつ順不同処理
ヘッダーの圧縮可否

1コネクション内の通信数

HTTP/1.1では、1つのTCPコネクション1組のリクエスト・レスポンス通信を処理します。TCPとは通信プロトコルの一種であり、通信相手との接続の確立・切断の手順が規定されています。 基本的にTCPに則り、ブラウザとサーバーはお互いに接続され、その接続をTCPコネクションと呼びます。

HTTP/1.1とHTTP/2の1コネクション内での通信数

HTTP/1.1とHTTP/2の1コネクション内での通信数

 

HTTP/2の導入方法

HTTP/2を利用するには、サーバー側でHTTP/2に対応したHTTPソフトウェアを導入する必要がある。

例:Apacheの場合

  1. バージョン2.4.17以上でHTTP/2に対応しており、ソフトウェア上でHTTP/2通信の利用を設定します。
  2. サーバー側でHTTP/2を設定すれば、ユーザー側で特別な設定は必要なく、ブラウザが自動でHTTP/1.1とHTTP/2を自動で使い分けてくれます。

主要なブラウザはHTTP/2に対応していますが、全てSSL/TLSで暗号化したHTTP通信のみで、HTTP/2プロトコルを採用しています。HTTP/2の規格上、暗号化通信は必須ではありませんが、現在はブラウザの対応により、HTTP/2通信にはHTTPS化が必須になっています。

HTTP/2はSEOの評価に関係する

表示速度の改善はユーザーにとって有益なことなので、HTTP/2はSEO評価に繋がると考えられます。