URLに含まれている「http」や「https」とは、WEBブラウザとWEBサーバー間の通信に関するプロトコルです。（プロトコルとは、PC同士が通信を行うためのルールのことを意味します。） http（Hypertext Transfer Protocol）は、HTMLで記述された文章などの情報をやり取りする通信の方法を取り決めたルールです。
「http」と「https」の違い
「http」と「https」の違いについてです。「http」は、通信情報の盗聴・改ざんなどのセキュリティ上の問題があります。その問題を解決するために「https」が登場しました。 httpsは、HTTP Secureの略です。正確には、通信プロトコルではなく、SSL/TLSプロトコルによるセキュアな接続でのHTTPプロトコルを意味します。
httpsはセキュリティ上の強みが特徴です。
- データの暗号化：通信データを暗号化し、第三者が解読できないようにします。
- データの完全性：データの改ざんを検知します。
- 通信相手の認証：ユーザーが意図したサーバーと通信していることを保証します。
https化の効果
WEBサイトをhttps化することで、セキュリティの向上に加えて、SEOの観点でも効果が見込めます。
- https化はランキング要因であるため、検索順位向上に繋がる
- ユーザーに安心感を訴求できる
- 表示速度の高速化が見込めるhttp/2を利用できる
ランキング要因としてのhttps
Googleは2014年8月に「httpsをランキングシグナルに使用する」と公式に発表しています。https化することで大きな効果ではないものの、検索結果の順位向上が見込めます。
安心感を提供するhttps
https接続の場合、多くのWEBブラウザでアドレスバーに鍵マークが表示され、ユーザーに安心感を与えます。反対に、http接続の場合、多くのブラウザでパスワードやクレジットカード情報の入力を求める送信フォームでは、警告が表示されます。
各ブラウザはhttpの警告を強化してく流れになっており、Google Chromeでは2018年7月より、httpページの表示の際は、アドレスバーに警告を示すようになっています。 警告が表示されるWEBページに対して、ユーザーは不安に感じ、離脱する可能性が高まります。https化することで、ユーザーに安心感を与えて、離脱を防ぎます。
サイト表示速度の高速化に繋がるhttps
通信速度の高速化を目指すためにhttp/2を利用するには、httpsが必須になります。ページの表示速度はユーザーエクスペリエンスに大きく寄与するだけでなく、検索順位にも関係してきます。https化してHTTP/2プロトコルを導入することが良いでしょう。
まとめ
https化の重要性は、セキュリティの観点だけでなく、SEOの面でも有効です。 2015年から同一ページに対して、httpとhttpsの両方接続が可能な場合、httpsページを優先してインデックスさせるようになりました。Googleがhttpsの普及を推進していることが分かります。
