日本国内では、スマートフォン(以下モバイル)の個人保有率は、2013年から2017年の間に全体で10%以上も増加している。 20代、30代などの若年層の90%以上は保有しており、70代のスマートフォン保有者の割合は18.8%となっています。
PCよりモバイルを利用する機会が増加していきます。このような変化を踏まえてGoogleもモバイル検索の最適化を実施しています。
参照:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd142110.html
モバイルフレンドリーアップデートとは?
モバイルフレンドリーアップデートとは、Googleは2015年4月21日から、モバイル検索では、モバイル端末で読みやすく使いやすいサイトの掲載順位の評価を高めるアルゴリズムの変更のことです。
参照:https://developers.google.com/search/blog/2015/04/rolling-out-mobile-friendly-update?hl=ja
モバイル端末で読みやすく使いやすいサイトの特徴です。
- タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい
- タップ領域の間隔が適切
- 再生できないコンテンツが含まれていない
- 横方向へのスクロールが発生しない
モバイルフレンドリーアップデートは、モバイルでの検索時に関係するアルゴリズムです。モバイル検索でもPC用ページの評価を軸にしながら、モバイルフレンドリー表を追加しただけです。
Googleコアアップデートとは?最新のアップデート情報と対応方法も紹介 - SEOを気にするサイト
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?
2015年5月にGoogleから、日本やアメリカを含む10カ国で、モバイルでの検索数がPCを上回ったことが発表されました。
参照:https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html
Googleは2018年3月からページの評価対象をPC用ページからモバイル用ページへと軸を変更することを決定しました。これをモバイルファーストインデックス(MFI)と言います。
モバイルファーストインデックス(MFI)の特徴
- モバイルサイトを評価軸の基準とし、PCサイトは「セカンダリ」として扱う
- PC版サイトのみの場合は、PC版をインデックスして評価する
モバイル検索数がPC検索数を超えた現状、モバイルサイトがないことは大きな損害になります。モバイルサイトの作成は優先度の高い施策になります。 また、モバイルサイトを作成してもモバイルフリーでなければ、モバイル検索だけでなくPC検索でも、検索順位に悪影響を及ぼします。
SEO的には、モバイルフレンドリーなモバイルサイトを作成することが必要不可欠なことを意味します。
モバイル対応ページの作成
モバイル対応ページの作成方法は、URLとHTMLファイルの取り扱いによって3つの方法があります。
レスポンシブウェブデザイン
レスポンシブウェブデザインとは
動的な配信(ダイナミックサービング)
動的な配信(ダイナミックサービング)とは
デバイス別URLでの配信
デバイス別URLでの配信とは
- URLは、PC・モバイル異なる
- HTMLは、PC・モバイル異なる
- PC用のURLに対応するページとしてサブドメインをモバイル用ページとすることが一般的
Googleはレスポンシブウェブデザインを推奨
Googleはレスポンシブウェブデザインを推奨しています。その理由としては3つあります。
デバイスの誤判定リスクがない
レスポンシブウェブデザイン以外の「動的な配信」と「デバイス別URLでの配信」はともに、サーバー側でブラウザの種類を表すユーザーエージェントを元にデバイスを判断します。 しかし、ユーザーエージェントとデバイスの関係で対応基準が異なるので、デバイス判定を間違える可能性があります。
リンク共有時に、デバイスに関わらず最適な表示が可能
レスポンシブウェブデザインは、デバイスに関係なく同じURLで最適なページが表示されます。SNSにURLを共有してもユーザーのデバイスに合わせて、最適なコンテンツが表示されます。 しかし、デバイスごとにURLが異なると、SNSでURLを共有しても適切なリダイレクト処理がなされず、ユーザーに最適なコンテンツが表示されない可能性があります。
クロールバジェットを節約できる
同じURLかつHTMLであれば、各デバイスで表示されているコンテンツは1回のクロールで全て取得できます。