SEOを意識したWEBサイトを作成する際に、全ての礎になるのは「ユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいサイト構造を設計する」ことです。
分かりやすいサイト構造とは?
サイト構造とはWEBサイトのコンテンツ内容を分類して、階層構造で整理したものです。(例:PCのフォルダ階層と同じような形です。PCのフォルダは入れ子構造になっていて、事柄ごとに作成したフォルダ内に更にフォルダを複数作成することができます。)
MECEなカテゴリ設計を利用したサイト構造
カテゴリを設計する際に重要なことは、またGoogleの検索エンジンから評価されやすいことです。「上下の階層関係と同一階層を漏れなく被りなく」設計するために、「ロジックツリー」と呼ばれるフレームワークを利用します。
ロジックツリーを利用した MECEなカテゴリ設計
ロジックツリーは、上位概念から下位概念へと順番に分解していくフレームワークです。
ロジックツリーを使ってカテゴリ設計することは、情報の抜け漏れがなく、情報に被りがないメリットがあります。この「抜け漏れや被りがない」状態を MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)と呼びます。
ページ内容が MECEに分類されていない場合、ユーザーと検索エンジン両方にメリットが発生しています。
デメリット
観点 | デメリット |
---|---|
抜け漏れ | ユーザーに対してのデメリット 知りたい情報をそのサイト内で知ることができない 検索エンジンに対してのデメリット 抜け漏れのあるキーワードで対策できない |
被り | ユーザーに対してのデメリット 同類or類似情報が違うページにまたがっているため、情報取得に手間がかかる 検索エンジンに対してのデメリット 重複ページとなり、評価が分散する |
ユーザー目的に合わせてカテゴリ構造を設計する手法
ユーザーは何かしらの目的を持ってWEBサイトへ訪れます。
ユーザーが訪れる目的例
- 商品・サービスを探している人
- 問題原因を探している人
- 何かしらの事例における解決方法を探している人
WEBサイトでは、それぞれのユーザーの目的に合わせた切り口で、カテゴリ構造を設計する必要があります。情報整理する切り口には3項目があります。
- WHATツリー
- WHYツリー
- HOWツリー
WHATツリーとは
WHATツリーは、頂点に特定カテゴリを配置して、その中に何があるのか(商品カテゴリやブランドなど)をMECEに分類していく方法です。
WHATツリーは多くの情報を網羅的に整理できるので、通ガンサイトだけでなく、企業のコーポレートサイトなど、ほぼ全てのサイトに有用な方法です。
WHYツリーとは
WHYツリーは、頂点に解決したい課題や問題を設置し、その課題の原因をMECEに分類していく方法です。
WHYツリーによるカテゴリ設計は、課題が顕在化しているユーザーを集客する課題解決型のメディアサイトに適しています。 ユーザーはその課題を解決できるサービスを購入する率が高いため、ビジネスに繋がりやすいといえます。
HOWツリーとは
HOWツリーは、目標や目的を頂点に配置し、そのプロセスや手段をMECEに分類していく方法です。 「顧客満足度を高めたい」、「経費を削減したい」など 解決方法を明確に求めているユーザーは、WHYツリーで紹介した原因を探しているユーザーよりも、さらにアクション率の高いユーザーになります。
まとめ
ロジックツリーを使ってMECEなカテゴリ構造を設計することのメリット
- ユーザーが迷わずに目的の情報を探しやすくなる
- キーワードの対策もれがなくなる
- 重複コンテンツによる評価分散が起こらない
- SEO観点でのメリットも多い