WEBページを閲覧しているときに、ページの表示速度が遅いサイトに遭遇すると、ページから離脱することがあるはずです。 実際にWEBページの表示速度がビジネスに影響を与える事例をご紹介します。
離脱率の上昇
- サイトの表示までに3秒以上かかると40%以上のユーザーが離脱
- 表示が1秒遅れるごとにCV(コンバージョン)率は7%減少
- 読み込みが1秒から3秒になると、直帰率は32%上がる
- 読み込みが1秒から5秒になると、直帰率は90%上がる
- 読み込みが1秒から6秒になると、直帰率は106%上がる
- 読み込みが1秒から10秒になると、直帰率は123%上がる
リピート率の低下
- 79%はパフォーマンスに不満を持ったサイトを再び利用したくないと感じる
- 通販サイト利用者の52%がサイトのロイヤリティにおいてページの表示速度を重視
結果、表示が1秒遅れるごとに顧客の満足度は16%低下し、さらに44%が友人にオンライン上で悪い体験を共有する。
WEBページの表示速度はユーザー体験に大きな影響を与えます。そのため、Googleはユーザー体験の向上のために、WEBサイトの表示速度を評価要因として採用しています。ユーザーの観点と、SEOの観点でもページの表示速度の改善は重要になっています。
WEBページが表示されるまでの流れ
ユーザーがWEBブラウザでURLをクリックしてから、実際にブラウザ上に表示されるまでの流れがあります。
WEBページが表示されるまでの流れ
- WEBブラウザでURLリンクのクリックされる
- ネットワークを解してWEBサーバへリクエストが送信される
- それを受け取ってWEBサーバーはリクエストに沿ったHTMLファイルを作成して送り返します
- WEBブラウザは受け取ったHTMLファイルを解析します
- CSSやJSなど他に必要なデータ(サブリソース)を、追加でWEBサーバにリクエストします。
- それを受け取ってサブリソースの情報ファイルを作成します
- サブリソースをWEBブラウザに送り返します
- ブラウザ側で必要なデータが全て揃ったら、それらを統合してピクセル情報に変換して、画面に表示します
表示速度を改善できるポイントとは?
WEBブラウザは、常にWEBサーバーとデータをやりとりしてページを表示しています。この流れの処理は3つに分類することができます。
- レンダリング処理
- ネットワーク処理
- サーバ処理
レンダリング処理
レンダリング処理とは、サーバーから送られてきたデータを解析して、画面上に表示させる処理です。WEBブラウザの処理能力に関係している部分もありますが、サイト運営者で改善が可能な部分もあります。
処理するデータの例
- HTMLデータ
- CSS/JavaScript
- 画像データ
ネットワーク処理
ネットワーク処理とは、離れた場所にあるWEBブラウザとWEBサーバーを繋げる通信処理を意味します。 ネットワーク部分ではデータを作成・解析するのではなく、ある地点からある地点までデータを動かす役割をになっています。 処理するデータにはHITMLデータなど、HTMLデータのリクエストするメッセージも含まれています。
サーバー処理
サーバー処理とは、HTMLファイルやCSSファイル、JavaScriptファイル、画像ファイルなど、WEBページの素材になるデータを作成する処理を指します。 このサーバー処理が遅いと、WEBページの表示速度に悪い影響を与えます。 サーバー処理に関しては、プログラミングやデータベースの知識が必要になります。