検索クエリとは?
検索クエリとは、ユーザーが検索する時に、検索窓入力や音声検索で使用した言葉・フレーズを指します。「クエリ(query)」とは英語で「問い合わせる」を意味します。SEO関連でよく使われる用語です。
ユーザーの検索行動には、「商品をもっと知りたい」「サービスを利用したい」など、ユーザーの意図があります。検索クエリとはユーザーニーズを言語化したものなのです。
検索クエリとキーワードの違い
検索広告で「検索クエリ」と類似した用語で「キーワード」もでてきます。よく似ていて混同されていますが、目的や立場によって使用方法が違います。 「キーワード」と「検索クエリ」の違いを簡単にまとめました。
検索クエリとは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンを使うときに、検索窓や音声検索に入力した用語です。
キーワードとは、検索エンジンのマーケティングで、ユーザーをターゲティングするときに用いられる用語です。
検索クエリってどんなものがあるの?
SMX West 2011では、GoogleはAdWordsキーワードツールのセッションで提供されました。
- 検索クエリの44%は、3ワード以上
- 検索クエリの64%は、AdWords広告で出稿されたキーワード完全一致しなかった
- 検索クエリの20%は、過去90日間に存在しなかった
Googleでは毎日膨大な数の検索が行われて処理をしています。そのうち15%は今までにない全く新しい検索クエリが発生していると言われています。
この状況からわかるように、ユーザーの音声検索の普及など検索行動の変化によって、検索クエリも長文化し多様化しています。 そのため、特定キーワードに絞ったSEOでは取りこぼす可能性があり、新しいキーワードでの検索に対応して適切な検索結果を返すことができません。
ユーザーの多様なニーズに合ったコンテンツを作成できるよう、検索キーワードだけではなく、背景にあるユーザーの意図に寄り添うコンテンツを作成することが重要です。
検索クエリの分類
検索クエリには、いくつかの種類があります。検索結果から、その検索クエリをGoogleの検索エンジンがどのように解釈しているかがわかります。 検索クエリの種類や、紐ずく検索エンジンの解釈を紹介します。
検索クエリに対する4つの解釈
Googleの検索エンジンは入力された検索クエリを、4分類で解釈しています。
- インフォメーショナルクエリ(別称:情報型、Know query)
- トランザクショナルクエリ(別称:取引型、Do query)
- ナビゲーショナルクエリ(別称:案内型、Website query)
- ビジョットパーソンクエリ(別称:エリア型、Location query)
インフォメーショナルクエリ
インフォメーショナルクエリは、情報型(Know query)と呼ばれています。ある事柄を「調べたい」「情報を見つけたい」というユーザーの意図が含まれています。
何かを知りたいことを考えて検索するユーザーは多いです。インフォメーショナルクエリでの検索ボリュームは、検索クエリの全体の約80%を占めているといわれています。
インフォメーショナルクエリで検索するユーザーの特徴
- ユーザーは情報を集めている段階の潜在顧客になる
- ユーザーの目的は情報を知ることで、購入やCVには結び難い
- コンテンツを通じて、ユーザーの購買意欲を高められるかがポイント
トランザクショナルクエリ
トランザクショナルクエリは、取引型(Do query)とも呼ばれている。 ある事柄に対して「アクションを起こしたい」ユーザーの意図があります。
トランザクショナルクエリで検索するユーザーの特徴
- 「何かをしたい」といった顕在化したニーズを持っています。
- 直接的にCVに結びつきやすい
- インフォメーショナルクエリと比較すると検索ボリュームは少ない傾向
ナビゲーショナルクエリ
ナビゲーショナルクエリは、案内型(Website query)と呼ばれます。 ユーザーが「特定のページに行きたい」という意図をしっかり持っています。ナビゲーショナルクエリの目的は、特定のWEBサイト・WEBページに移動することです。
ナビゲーショナルクエリの検索クエリ例
ビジットインパーソンクエリ
ビジットインパーソンクエリは、エリア型(Location query)とも呼ばれています。ユーザーには「自身の近くの情報を探したい」という意図があります。外にいる時スマートフォンで、検索している状態を想定しており、近くの店や企業、施設などを探している検索クエリです。
ビジットインパーソンクエリの検索クエリ例
- 歯医者
- ガソリンスタンド
- 銀行のATM
- コンビニ
ナビゲーショナルクエリとビジットインパーソンクエリの違い
ちょっとした外出でもスマートフォンを持ち歩くようになり、外出先で検索する機会も増加していることから、従来ナビゲーショナルクエリと呼ばれていた案内型クエリが細分化され、ナビゲーショナルクエリとビジットインパーソンクエリの概念が発生しました。
ナビゲーショナルクエリでは、「1つに特定される」場所への移動方法を探しているのに対して、ビジットインパーソンクエリでは、自身の近くにある特定のカテゴリに属する「複数」の施設への移動方法を探しています。