SNSの運用方針を検討せずにアカウントを開設しているパターンは少なくありません。運用方針を作成しても抽象的すぎると実際の運用では役に立つことはありません。どのような運用方針を作成することが必要なのかを紹介します。
SNSマーケティングの目的を明確にする - SEOを気にするサイト
SNSの運用方針のポイント
SNSをどのような目的で運用していても、予め運用方針を定めておきましょう。このような運用方針は、公式サイトなどにガイドラインとして掲載しておくと良いでしょう。 目的を達成しやすくなるだけでなく、ユーザーとのトラブルを未然に防ぐこともできます。
- アカウントの公式化
- 運用目的の明確化
- お問合せ窓口との住み分け
- 投稿の削除
- 運用方針の変更
アカウントの公式化
SNSでは企業名やブランド名を無許可で偽るアカウントが存在します。そうしたアカウントと混同されることがないように、所有しているアカウント名とURLを公式サイトに明記し公式アカウントであることを明確にしましょう。
運用目的の明確化
ユーザーが企業SNSに求めることはさまざまです。1つの企業アカウントでユーザーの全てのニーズに応えることは不可能です。 企業アカウントの運用目的や投稿内容をあらかじめ明確にして、ユーザーサポートの範囲を限定しておきましょう。
お問合せ窓口との住み分け
SNSのアカウントで対応できるものと、できないものを分けておきましょう。 SNSアカウントで対応できないものは、公式サイトのお問合せページなどへ誘導しましょう。
投稿の削除
内容に問題があるユーザーの投稿を放置すると、不都合な情報が拡散される恐れがあります。 問題のあるユーザーの投稿は、予告なしに削除することがある旨を明記しておきましょう。具体的にどのような場合に削除するかを明確にしておくと、トラブルを回避することができます。
運用方針の変更
SNSを運用していくと、当初想定していない事態が発生する可能性があります。 状況に応じて、柔軟に運用方針が変更できる旨も予め明記しておきましょう。
運用方針の参考例
SNSを活用している企業の運用方針やガイドラインのWebページです。運用方針を作成する際に参考にしましょう。このように予めガイドラインを公開することで、ユーザーも安心してアカウントをフォローできます。
三井不動産グループ ソーシャルメディアポリシー
https://www.mitsuifudosan.co.jp/social_media/
ソーシャルメディアポリシー | 富士フイルム [日本]
https://www.fujifilm.com/jp/ja/socialmedia/policy
目的別の運用ポイント
運営方針は、SNSマーケティングにおける具体的な目的によっても調整する必要があります。
- ブランディング
- 集客・販促
- ユーザーサポート
ブランディング
ブランディングではイメージ作成が重要です。気を付けるポイントとしては、投稿ごとに内容や文体が変化して統一感がないと、企業やブランドなどのイメージをユーザーと共有することが困難になることがあります。 表現や文字数、画像のテイストなどのルールを作成しておきましょう。
集客・販促
集客・販促はSNSとはあまり相性がよくありません。ユーザーに広告と同様に感じられてしまうからです。 下記の事項を予め検討しておきましょう。
- 投稿頻度はどのような間隔で行うのか
- セール情報がSNS限定などユーザーに有益なものか
ユーザーサポート
下記の事項を予め検討しておきましょう。事前に具体的な運用フローを検討しておいた方が良いでしょう。
- ユーザーからのコメントにどこまで対応するのか
- 対応できない場合は、どのように解凍するか
- 炎上しそうなコメントに対しての対応をとるべきか
炎上対策
炎上対策はしっかり決めておきましょう。運用方針として抽象的な方向性を決めるだけでなく、社内体制やマニュアル作成など具体的な対策を検討しておくことで、効果的に対応できます。